MMMB 2020.Q2決算
Mama Mancini (MMMB)という米国のミートボール製造販売企業の2020.Q2決算が発表されました。売上は$10.4mm(+28%YoY)、GP$3.2mm(31%)、OP$0.8mm(7.8%)という内容でした。
(1)コロナ禍で自宅での食事が増えていること
(2)健康志向の高まりから、無添加ミートボール需要が高まっていること
2つの追い風を受けているようです。無添加ミートボールが売れているなら、競合他社も参入すると思うのですが、地元スーパーを見る限り、確かに無添加のものはありませんでした。作るのが難しいのか、市場規模が小さいから相手にされないのか、理由はまだよく分かりません。
四半期売上とGP、SGA、OPの推移は以下の通り。GPMは30-35%で安定。量産効果で販管費率が下がり、結果としてOPMが綺麗に改善しています。今期の売上は$40-45mmですが、現工場は$75mmまで限定的な追加投資で拡張できるので、どこまでOPMが改善するか楽しみです。
コロナ禍の追い風で、Q1とのQoQでも売上増加するかなと思っていたので、ちょっと拍子抜けです。そのせいか、株価は-15%の大暴落。。。大暴落してから慌てて色々調べ始めるのが良くない癖ですが、最大顧客が売上の46%を占めていることに気が付きました(遅いよ。。。)。
MMMBの短期業績は、良くも悪くもこの会社(おそらく、フロリダ本社のPublixというスーパーチェーン)次第。Publixは非上場、評判は非常によく、顧客としては申し分ないのですが、売上の半分を占めるとなるとやはり心配です。
ベースケースとして、現在稼働している工場がフル稼働で売上75mm。OPM10%、Tax20%として、NP6mm。P/E16.7xで本質価値100mm、一株$2.56。アップサイドとしては、OPM15%まで改善して、本質価値150mm、一株$3.84。$2.00という株価では、特に割安でも割高でもないという印象です。
顧客依存リスクに気を付けましょう!