てんせんめんの長期投資の旅

投資を学び、資産と自分自身の成長を 追及していきます

Endor 2019年12月期決算

 8月13日、待ちに待ったEndorの2019年12月期決算が発表されました。日本企業の決算は期末から3ヵ月以内に発表されるので、7カ月以上待たされるのは辛いですね。業績が好調なことは分かっていましたが、実際に監査された数字を見るまでは、少し疑心暗鬼な状態が続いていました。

業績は、売上が76%増のEUR38.8mm、GPMは54.2% > 55.5%に改善。増収効果で販管費率が52% > 43%と改善したことで、OPMは2% > 12%と大幅増益となりました。前期は10%しかかかっていなかった法人税率は、ドイツ平均の35%となり、NPはEUR0.9mm > 4.2mmとなりました。

業績発表翌日の株価はほぼ横ばい。業績詳細まで既に株価に織り込み済みということだったのでしょうか。個人的には、プラス内容は予想以上に増収効果による利益率改善が大きかったこと。マイナス内容は予想以上に税率が上がったことです。

2020年の売上が前年比100%以上成長することは既に織り込まれているので、問題はその後。2020年はコロナ+PS5やxbox Xの新発売サイクルによる一過性売上で2021年は反動減となるのか、それともsimracingの市場拡大は始まったばかりで今後も安定的に売上拡大できるのか?現在の株価は、まだ一過性という評価だと思います。

2020年売上EUR75mmからさらに売上成長して150mmになった場合、OPM26%、NPM18%でNPはEUR27mmになります。PER20xでEUR540mm、一株EUR280です。

売上が100mmで頭打ちになった場合、OPM20%、NPM13%、NPはEUR13mmになります。PER15xでEUR200mm、一株EUR100です。

現在の株価はEUR130なので、アップサイドとダウンサイドのバランスをどう評価するか。売上が100mmで維持できず、人気レーシングゲーム発売サイクルに合わせて上下してしまうかもしれません。

将来業績の振れ幅が大きく、PFの10%投資するのは多すぎると感じています。PFの5%かな。そもそもEUR120で買い始め、EUR140に上がったところで、10%は投資しなくてはと焦って取引ルールを破って場中発注してしまったために継続保有が難しくなっています。

多くの現預金を抱えて焦り、取引ルールを破って投資チャンスに飛びつくと毎回ロクなことがありません。3年先の売上がかなり不透明なEndorに比べて、NexTone、チャームケア、PR Times、G-7、光通信などずっと分かりやすく、将来の見通しが簡単な投資アイディアがたくさんあります。変に難しい案件に手を出して、満足しないようにしよう。