てんせんめんの長期投資の旅

投資を学び、資産と自分自身の成長を 追及していきます

6062 チャームケア 競合比較(ベストライフ)

老人ホーム運営数ランキング第3位はベストライフです。本社は東京の新宿。2001年創業。社員数は約3400人、入居者数は約1万人です。比較のため、チャームケアは社員数約2000人、入居者数約4000人なので、ざっと2倍の規模感です。

長井力さんが社長を務めていますが、インタビュー記事など検索しても、あまり出てきません。2015年に仙台のホームで2件の虐待事件があったようです。ちょうどメッセージの事件と時期を同じくします。ホーム数拡大に人材不足の影響が重なり、現場が疲弊していた時期ということなのでしょうか?

2020年8月時点で、ベストライフは179施設を運営します。介護付132、住宅型46、サ高住1です。下のグラフは左が年ごとの施設数合計、右が年ごとの開設数です。会社HPの事業展望で、2006年からの総量規制で経営環境が大きく変化したと書いてありました。実際、2006年からの開設数は大きく減少(景気後退の影響もあるかもしれません)しています。2010-2012に地価が下がったためか開設数が戻りますが、足元は年間4ホームに留まっています。

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月額料金は全ホーム平均16.5万円と20万円を下回り、低価格戦略のようです(チャームケアは平均33万円)。チャームケアが指摘しているように、低価格では売上の介護報酬依存度が高くなり、政策リスクが高まります。さらに、不足する人材に十分な給与を支払うことができません。高齢化で介護ニーズは十分にあると想像しますが、人材獲得の問題から開設ペースが鈍化しているのではないでしょうか?価格帯の違いからチャームケアの競合とは言えないと思いました。